目次
はじめに
高齢の母との会話で何度も聞き返されることがあり、聴力がかなり落ちてきているよかうなのでネットで集音器について調べてみました。
首掛け式・ワイヤレスイヤホン・骨伝導など方式は様々で、値段も3千円台から2万円を超えるものまであり、価格が高いから高性能で高評価のレビューも多い、というわ訳ではない事が分かりました。
製造しているメーカーにはあまり有名なメーカーはなく、SONY製もテレビの視聴には良いが会話などに対する集音の性能は良くない、というレビューをいくつか見たので除外。KINGJIMという文具で有名なメーカーが出しているのが本製品で、「高齢の親に買って喜ばれた」いくつかのレビューを信じて購入しました。
arema 集音器の付属品
ポーチとイヤーピース(XS,S,M,L)、購入時はMサイズが装着されている。電池(単4は別売り)
arema 集音器AM10の良いところ
①価格が安い
集音器の中には2万円を超えるものもありますが、これは集音器の最安値とは言えませんがかなり安いほうです。
②軽量である
単4電池を入れた状態で47g、洋服に付けても気にならない重さです。
③操作が簡単
入れやすい電源スイッチと音量調節のダイヤルも回しやすいので、高齢者でも操作しやすく出来ています。
左右の音量に違いを出せる。出荷時は左右の音量は同じですが、人によって聞こえ方の左右差はあるのでダイヤルで調整出来ます。
arema 集音器AM10の悪いところ
集音マイクがイヤホンの下という自分の近くにあるので自分の声が響いて聞こえ、会話しにくいです。
せっかく本体とイヤホンが離れている構造ならば本体に集音マイクを付け、それを会話相手の方へ近づければ(上の写真のように)自分の声をあまり拾わず、会話相手の声はしっかり集音するという形になったのに残念な製品です。
どのような人に合っているか
母に付けてもらって感想を聞いたところ、「音は高くなったけれど、何を喋っているのかは判らない」という答えでした。高齢者の難聴は「○○の音は聞こえても、✖✖の音は聞こえない」など音によって聞こえが違うらしく、補聴器などで細かく聞こえる音を設定する必要があるようです。
この製品の説明書には難聴の人が聞こえやすくなるのではない旨の注意書きがあります。そもそも高齢者向きではないのかもしれません。ではどんな人を対象にした製品なのでしょうか?
住まいの壁が薄くて隣りの部屋にテレビの音が漏れてトラブルにならないように、テレビの音を小さくしている若者、などが対象でしょうか?私の貧弱な想像力からはそのぐらいしか考えられませんでした。
高齢者には補聴器をお勧めします
高齢者は耳鼻咽喉科での診察の後、金銭的に無理でなければ補聴器の購入をお勧めします。その際、メガネ屋さんが申し訳程度に置いているものではなく、補聴器専門店で聞こえる音を詳しく検査して購入したほうがいいようです。
聞こえる音の高さによっては自治体の助成があるので大田区のものですが参考にしてください。
自治体の助成
この記事はさくら治療院 岩城が作成しています。
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