井穴刺絡療法による腰痛治療②ぎっくり尻

右上後腸骨棘の痛み図
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はじめに「井穴刺絡療法とは」をご覧ください。

手足の井穴図

私は20歳の時にぎっくり腰を起こして以来20数年間腰痛に悩まされましたが、48歳の現在はまったくといっていいほど腰痛から解放されました。その経緯を全て記すと長くなるので、おいおい記事にしていこうと思います。その長い腰痛遍歴の中で「ぎっくり尻」と名付けた腰痛?の時期がありました。

右上後腸骨棘に圧痛
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症状は右上後腸骨棘あたりを中心とした痛みで、これといって決まった動作で痛みがでるのではなく、何気なく身体をひねったら「ギクッ」・しゃがんで物をとろうとしたら「ギクッ」・立ち上がろうとしたら「ギクッ」など脈絡なく、「では経絡テストでもやってみよう」とやってみるとその時は何もおきない、など捉えどころのない腰痛でした。

腰痛のオーソドックスな井穴刺絡のF4(経絡の流れから)、右の症状なので右F2(肝)F5(胆)などやっても改善する事はなくいろいろ調べているとカイロプラクティックの内臓に対するアプローチ「CMRT」の教科書(私はユニバーサルカイロプラクティックカレッジの卒業生)に右PSIS(上後腸骨棘)の痛みは虫垂の問題の可能性がある、との記述を見つけ、あらためて腹診してみると

虫垂炎の反応 右下腹部の圧痛

虫垂あたりに痛みが

そこで

虫垂炎の井穴刺絡 右F1F6
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虫垂に対する右F1F6を刺絡すると改善の方向へ向かいました。(1回で改善ではなく、数回かかりました。)腹診をしっかりしていなかったミスですが、まさか虫垂が関わっているなんて思いもしないセルフケアの症例で、いい勉強になりました。