井穴刺絡療法のやり方①手湯・足湯

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はじめに「井穴刺絡療法とは」をご覧ください。

手足の井穴図

井穴刺絡に手湯

井穴刺絡をする際、手が冷え切っていると血が出にくいので手湯をやりますが、手全体を温める必要は無く指をお湯につけて温めれば大抵は大丈夫です。

手湯のかわりに「遠赤美人」

手は足ほど出にくくないので、お湯を沸かすなどの手間の時間短縮に「遠赤美人」で温める方法があります。電子レンジでチンすると温まり、繰り返して使える「遠赤美人」は手湯や蒸しタオルで温めるなどより簡単です。

電子レンジで500W20~30秒温めて、洗濯出来ないので手拭いなどで包みます。

お腹の上や膝の上に手を乗せ、その上に遠赤美人を乗せて5分間ぐらい温めます。初めて電子レンジから出したときは「こんなにぬるくて大丈夫かな?」と思いましたが、遠赤外線の効果なのでしょうかじんわりと温かくなっていきます。

もともと眼精疲労に使っていたのですが、そのサイズ感から肩やお腹を温めるのにも使え、便利なアイテムです。

眼の周りに鍼

井穴刺絡に足湯

足は手よりも冷えやすく真夏でも冷たい方がいて、血を出す為に何回も針を刺して痛い思いをしないためにも足湯は重要です。(特にF2は出にくくて何度も刺すと痛くてツライです)

百均洗面器で足湯
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写真は私のよく冷えた足です。真夏の暑いとき以外は私も刺絡するときは足湯が必要です。

足湯 お湯を足し続ける
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足湯のポイント

①最初は少量のお湯を入れて

②お湯がぬるくならないように継ぎ足していき

③最終的に足が赤くなるくらいまで温めます。(もちろんやけどになるほど熱くはしません)

一度お湯を入れただけでそのまま足を入れっぱなしにして、お湯がどんどんぬるくなっていくという間違いが多いのですが、お湯を継ぎ足していって温度を下げないのがポイントです。

赤くなるまでしっかり足湯
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わたしの場合、このぐらい赤くなれば楽に刺絡出来ます。
お湯の温度やどのくらいの時間足湯をするのかは、その人の冷え具合で違ってきます。

足湯用バケツ

両足いっぺんに温めるときは、足湯用バケツが便利です。

足湯用バケツ

私が普段使っている足湯用バケツ(どこで購入したか忘れちゃいました)

こんな感じで足湯をしています。

足湯 写真①
足湯 写真②

熱湯がかからないようにバケツの中で足を少しずらして慎重に少しずつやっています。

百均グッズで足湯

百均グッズで良いものはないか探してみました。

百円ショップ ダイソーの商品で足湯に使えるランドリーバスケットの画像

百円ショップダイソーで足湯用バケツを探したところ100円商品ではなかなか良いものが見つからず、300円のランドリーバスケット(洗濯物を入れるカゴ)に良いものがありました。

私の25,5cmの足がすっぽり入る大きさで、深さも十分あるので足湯に使えそうです。

炭酸ガスが出る入浴剤も購入し、浴槽に一粒入れるものなので足湯には一粒はもったいないので小さく割って入れてみました。良い香りと共に泡が出てきて温まりそうです。

百均 手桶

これは前に別の100円ショップで購入した手桶で使い勝手が良いです。

重度の冷え性には重炭酸入浴剤

アトピーの患者さんなど冷えが強い方には、お湯にホットタブ(重炭酸入浴剤)を入れて温まりやすいようにしています。また、ホットタブを入れると時間短縮になり、忙しい方にも良いと思います。夏はエアコンが効いたオフィスで仕事されている方はかなり足が冷えているのでこれを入れる機会が多いです。

足湯に関する書籍

風邪の効用 野口晴哉 ちくま文庫

風邪の効用 野口晴哉 ちくま文庫

足湯に関しての書籍というものは案外少ないのですが、私が持っている書籍を紹介します。整体の中で一番有名な野口整体の書籍「風邪の効用」の中に足湯の記述があり、足湯をセルフケアに活用する方は参考までにどうぞ。

驚異の足湯健康法 寒河江 徹 日本テレビ放送網株式会社

驚異の足湯健康法 寒河江徹著 日本テレビ放送網株式会社発行の画像

「驚異の足湯健康法 寒河江徹 日本テレビ放送網株式会社」では細かく足湯の効能とやり方についての記述があります。その中のごく一部をご紹介すると

・お湯の深さは15~20cm(ツボの三陰交にあたる深さ)

・温度は42~43℃

・時間は15~20分

などで、その他にもお湯と水に交互に入れる方法も紹介されていました。井穴刺絡のための足湯は指先が温まれば良いので簡単にやっていましたが、足湯をセルフケアとして本格的にやろうとする方は参考にしてください。